「運動器障害に対するオステオパシー的介入」の一例紹介 ~後編[完結編]~.
- 未在代表 松舘 敏
- 12 分前
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「運動器障害に対するオステオパシー的介入」の一例紹介 ~前編~.にて、追記予告していました、後編[完結編]をお話したいと思います。
非麻痺側肩甲上腕関節可動域の改善に向け、オステオパシー的介入:ステージ4 後は、非常に混沌とした状態で経過することになりました。
内臓組織の癒着の追解放、骨組織の解放や肋椎関節の解放、そして古典的オステオパシー手技の「靭帯性関節ストレイン」に準じた胸郭への外因ストレスの解放、肩甲骨周囲の筋膜リリースや筋モビライゼーション、上腕骨頭の位置病変調整やトラクション・テクニック、頸椎の調整、腕神経叢の調整、そして側頭骨のオステオパシー病変調整 等、少しでもオステオパシー病変が疑われる器官、組織は一通り施術を行っていきました。
しかし、結果は伴わず、他動可動域は110~120度のままで経過していきました。
そして、短期集中リハビリテーション期間満了日の前日となった昨日、改善が進展する体性機能障害(オステオパシー病変)部位に気付くことができ、屈曲145度まで改善を進展することが出来ました。
その部位は「股関節」です。
これまで、麻痺側の股関節は外旋位に固めていましたので、リラクゼーションを行ってはいましたが、非麻痺側の股関節に関しては、被動性検査以外は注視していませんでした。
数日前から、約19年前に参加した理学療法の研修会で、「股関節-肩関節」の機能的連関について教えていただいたことを思い出していましたが、ようやく昨日、「オステオパシー・メカニカル・リンク」にて四肢の骨・関節の検査を行った中、検査による対象病変ではありませんでしたが、非麻痺側の股関節(大腿骨頭の位置)病変に気付くことができました。
まさに、「前編」で予告していた通り、最後の最後で、最後の原因と思われる「病変部位」に気付く(見つける)ことが出来ました。
「大腿骨頭の位置病変」と「仙腸関節」を施術した結果、屈曲110~120度で停滞していた他動可動域が、145度まで改善することが出来ました。いわゆる、肩甲上腕リズムにおける肩甲骨の可動域を股関節がブロックしていた訳です。(麻痺側は、改めて検査すると屈曲140度位→160度位に改善が進展していました。どの段階で改善したかは未明です。)
肩甲骨が可動してこない(ブロックしている)ことから、上記述した施術を展開していた訳ですが、いつのまにか「局所的」に診てしまっていました。反省する次第です。
検めて、「全身を診る(全身検査)」の重要性と意味を再認識することが出来ました。
リハビリテーションの観点からは、機能改善を日常生活活動(動作):ADLに汎化していかなくてはならず、リハビリテーション目標に向けて、筋力の向上や協調運動を練習していかなければならなく、まだまだ取り組んでいく課題は山積しています。
ご本人様は、関節可動域が改善したことに伴い「食事動作」や「トイレ動作」に改善が生まれていることに喜んでいらっしゃいますが、お元気の頃と対比すれば、もっと訓練していかなければなりません。
あとどれくらい、理学療法(訓練)が出来るか解りませんが、更に少しでもADL改善、QOL向上に向けて、精一杯努めていきたいと思います。
本稿をもって、今回の「運動器障害に対するオステオパシー的介入」の一例紹介、は完結とさせていただきます。
「前編」「後編[完結編]と、ご一読いただきありがとうございました。





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