傾聴する際の「構え位置」.
- 未在代表 松舘 敏
- 17 時間前
- 読了時間: 3分
老子の言葉に「知る者は言わず、言う者は知らず」があります。
「真理を知っている人は黙っているものだ。本当の自身がある人は自分から誇示しない。」ということですが。
私自身、オステオパシー傾聴検査技術を人に語るほど理解出来ていませんので、敢えて人に語ることはしていませんでした。
しかし、私なりの体幹(胸部、腹部)や頭蓋骨の内部構造物の傾聴の際の「構え位置」が出来てきたと実感している昨今、施術治療後、とても感受性の高い「感じられた現象」のお話をいただく機会があり、そのことを機に書いてみようと思い立ちました。
【感じられた現象】
患者さん:
「私の頭の後方に2人の方がいたんです。」
「頭が、カクッとしたと思ったら、もう一人の方が腕を挙げて。」
「先生以外に、もう一人居て、腕を挙げているんだと思いました。」
確かに、肩(肩甲上腕)関節の屈曲可動域を拡げるために、頭蓋内構造物にアプローチしていたのですが、そこには患者さんと私しか居ませんでした。
「オステオパシー」の検査技術に「傾聴」と言われるものがあります。簡単に言えば、身体に触れ、身体内の構造物を触診していく訳ですが。
特に、膜組織を通じての深部構造物や液体などの触診には、「傾聴」と言われる「触診技術力」が必要となります。
例えれば、A4コピー用紙30枚重ねの下に、髪の毛1本を敷いて置き、上のコピー用紙を指でなぞり、A4サイズの範囲のどこに髪の毛があるかが判る皮膚感覚です。その皮膚感覚を使い、奥行きや深さを推察し、対象構造物を判定していきます。また、その触診技術でそのまま膜組織等の解放治療を行ったりもします。

左写真)傾聴検査する際の、私が「構える位置」から、患者さんまでの距離間を表現したイメージ画。
傾聴検査では、皮膚感覚レベルの触診力とともに、患者さんとの距離間「構える位置(立ち位置)」が重要となります。
神経認知学で言えば、「空間認知」にあたるのかも知れません。
講師の先生によっても様々な教えがあります。
私は、例えば、頭蓋骨内を傾聴する時は、背臥位の患者さん頭頂部に座ります。患者さん、私ともに、楽な姿勢を取れるように、ベッドの高さや座る位置を調整します。その楽な姿勢、位置で、私の「内なる目」を、私の後頭部あたりに移動します。まずは、その状態で私の手に入ってくるものを待ちます。直ぐに入ってくるものもあれば、なかなか入ってこない方(構造物)もいます。その時は、「内なる目」を少しずつ、さらに後方に移動したり、そして前、左右の空間を拡げ、患者さんがいる領域を拡げたりして、患者さんが教え易い場を作っていきます。この場の広さも、状態を含め、個々様々です。
上述した形で、頭蓋内の傾聴を行い、オステオパシー的 症候学で治療対象と思考していた構造物までバランスをとっていき、リリース(解放)を行っていました。
確かに、腕の挙上(肩甲上腕関節の屈曲可動域の拡大)が目的でしたので、施術が一通り終わった際に、腕の挙上確認は行いましたが・・・。
とても感受性の高い、患者さんの感想をいただいた、貴重な経験でした。






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