「脳内剪断」 ~先人に学ぶ シリーズ 5~
- 未在代表 松舘 敏
- 2023年6月4日
- 読了時間: 4分
オステオパシー(医学)の「病因」の基礎的考え方に「構造(解剖)は機能(生理)を支配する」といった哲学がある。
オステオパシー治療は、この構造の病変(オステオパシー病変)を施術で健全化することにより、機能(生理)を正常化し、病の治癒や症状の寛解を促していく。
その為、人体構造(解剖学)そして身体機能(生理学)の詳細な知識が求められる。そして更に、その構造体を触診できる技術とともに、構造体の「正常な位置」「正常な硬さ」「正常な動き」を診る治療者の「感性」が求められる。
そして感性に加え、「病」が発症するにあたっての「構造体の偏移・変化のプロセス」の知識を背景に置き、身体の構造を診ていくことが必要となる。
以下に、先人の先生方から学び得た「知識」を記録に残します。
脳内剪断について
今回は「脳内剪断」について執筆する。
「脳内剪断」という言葉は、医学界及びオステオパシー業界においても、現在のところ存在しないことは十分承知している。通常の「腸骨上方剪断」「腸骨下方剪断」とは異なるものだ。
「腸骨上方剪断」であれば、右下肢が疑短下肢長となり、右頭頂骨・右乳様突起・右肩甲骨・右腸骨が左に比べて頭頂方向に高くなる。
しかし「脳内剪断」は、右頭頂骨・右乳様突起・右肩甲骨・右腸骨が頭頂方向に高くなっているにも関わらず、右下肢長が左に比べて疑長下肢長となっているものをいう。つまりこれまでの剪断の理屈に合わないのだ。
この現象を私が初めて発見したのは、2020年11月頃であったと記憶している。勿論、私よりも早く気付いていた臨床家がいたかも知れないので、私が一番に発見したとは言えない。ただ、インターネットでこの現象について誰かが投稿していないか調べてもらったが、調べた範囲においては見つからなかったので、通常の「剪断」と区別するために「脳内剪断」と命名した次第である。
その後においてもインスタライブなどにおいても「脳内剪断」という言葉を用いるようになった。では何故「脳内剪断」と命名したかであるが、時間を割いてその患者さんをよく診てみると、少々触診能力はいるが「脳内右下方剪断」の場合であれば、右疑長下肢長で右頭頂骨・右乳様突起・右肩甲骨・右腸骨は頭頂方向に高くなっている(この場合、右頭頂骨の高位度は通常の腸骨上方剪断に比べて僅かである)のを感じることが出来るが、右大脳半球は左に比べて足方方向に下っている(引っ張られている)のを感じる事が出来る。「脳内剪断」という名称を用いるようになった理由はここからである。
今のところ、「脳内剪断」において左もしくは右の大脳半球が、上に持ち上げられている患者さんには出会っていないことから、現在は「脳内右下方剪断」と「脳内左下方剪断」しかない。ただ不気味なのは、現在ではあるが「通常の剪断」よりも「脳内剪断」の患者さんの方が、私のところにおいては圧倒的に多く、珍しくなくなってきている。
この場合、患者さんの自覚症状はおかれている状態(通常剪断より脳に対するストレス度合いは強いはずである)に対して比較的軽く、呼吸制限・関節可動域制限(脊柱も含む。特に頸椎)・腰痛・軽度~中程度の神経障害・・・などであるが、その奥にもっと大きな物が隠れているように感じるので「脳内剪断」のある患者さんに対しては、真っ先に治療に取り掛かるようにしている。
こういった「脳内剪断」の原因についてであるが、私の知る限りにおいては日本で5Gが始まってから起こり始めていることにより、それまでの環境問題も合わさって強い関連があるのではないかと考えてはいる。しかし、私の考えだけで断定することは控えたいので、皆さんの意見も聞かせて頂ければ有難い。
もちろん、今回のコラムに掲載した内容全てについて一笑に伏してもらっても、もちろん構わない。
治療法については、体内の微弱電流を調整するか、神経核の治療によっても消失するが、神経核の場合一定の所ではないことから、私は前に書いた5Gの関与を強く疑っている訳である。
JOPA会報誌 「JOPATOMIA 会長コラム」より抜粋記載させていただく。
2023年06月04日(日)
未在代表 松舘 敏






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